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| 2001-海外ひとり旅その2 | ||
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<中央墓地>
ウィーンに到着した日はどうやら体調を崩してしまったらしく、部屋でルームサービスをとり外出しないで過ごした。 唯一救われたのは、パリであんなに使いものにならなかったPowerBookが、 ここでは地元のアクセスポイントに一発で接続できたこと。東京の友人から励ましのメールが数件、 仕事関係のものは全くないので、かえって心配。せっかくレンタルしてきた携帯電話も両親としか通話していない。 東京での仕事はホントに問題ないのだろうか?! さて。ウィーンではたった1泊のみ、2日目の夜の便でフィレンツェに移動することが決まっているので、 荷物を中央駅で預けてさっそく行動開始。ここで私は自分の不運さを改めて知ることになりました。 地下鉄が止まってしまっているのです。 人身事故かどうかはわからないけど、3つぐらい先の駅から折り返し運転をしているようす。 東京ではなぜか、私が外出するときに限ってJR○○線が止まってしまったものだった。 自分は人身事故を呼ぶ女なのではないかとさえ疑ったこともある。 しかしなぁ、ウィーンに来てまで止まらなくても...。 しょうがないので別のルートで中央墓地を目指すことにした。あまり多くの情報は持っていなかったけれど、 地図を頼りに地下鉄とトラムを乗りついでなんとか墓地のメインゲートに到着。 ウィーンのトラムは日本の電車やバスのように車内放送で次の駅名を教えてくれるのでありがたい。 墓地の門の脇には5軒ぐらいの花屋が店を出している。その中の適当な店で白いバラを買った。 中央墓地の中はひっそりしていて、パリにつづいてここウィーンでも寒さが身にしみる(笑) そういえば今朝ホテルのレセプションの女性が「今のウィーンは風が強い」と言っていた。 墓地の真ん中の道を進んでいくと、音楽家たちの墓があつまるエリアにたどりついた。 ベートーベンの墓碑を目の前にすると、なんともいえない思いが込み上げる。 一眼レフカメラやデジタルムービーも持ってきていたけれど、とても撮影する気にはなれない。 ベートーベン、シューベルト、シュトラウス、ブラームスのそれぞれの墓碑にバラの花を手向け、 もう一度ベートーベンの墓碑にもどると、自然と涙があふれてきた。 子供のころ習っていたピアノのレッスンを思い出した。 恐い先生だった。多くのピアノソナタを本当に厳しく教えられた。 はっきりいってレッスン通いは嫌いだったけれど、ある程度弾けるようになると、 演奏するときには何ともいいがたい楽しさややりがいがあった。私にとって特別な作家だと思う。 それまでベートーベンという人は私にとって遠い過去の別世界の人でしかなかったけれど、 こうやって墓碑を目の前にすると、実在したこの人物に対する敬愛の気持ちが深まり、 またピアノを弾きたいという気持ちでいっぱいになった。 びゅうびゅうと冷たく激しい風が吹く中、しばらくのあいだそこに立ちつくしていた。寒かった。 つづけて聖マルクス墓地のモーツアルトの墓碑にもお参り。じつは私はどちらかというと、 ベートーベンよりこのモーツアルトに思い入れが強かったはずなのに、 なぜかベートーベンの墓碑を見たときのような感情は湧いてこなかった。理由は今も謎。 <国立図書館> ![]() ここは新王宮の中にある図書館で、図書館といいながらもその天井画は見事で観光客も多く訪れる。 ここでは定期的に夜コンサートが開かれるらしいので、日程に余裕があれば聴きにきたかった。 他にもウィーンでは音楽会が多く開かれるので、それにひとつも行けなかったことが今回はとても悔やまれる。 この図書館ではムービーが活躍した。写真をとっていると一人の外国人が話しかけてきた。 若い男性で「きれいですね」と日本語で喋ってきた。アメリカ人らしい。 大学で日本語を少し勉強していたらしく上手に話していて感心した。 それにしてもおかしかった。彼は日本語・私は英語で会話していたんだから。 日本語話してあげればよかったかな(笑) <シュテファン教会とフィガロハウス> モーツアルトにゆかりのある地はやはり興味深かった。フィガロハウスへの入り口から階段をのぼるとき、 ふと「アマデウス」という映画の1シーンが浮かんできた。 ウィーンでは偉大な音楽家がそこに存在したという現実を再確認することができる。 中央墓地もそうだったけれど、このフィガロハウスはさらにリアルに感じられた。 モーツアルトはこの階段をのぼり降りし、妻コンスタンツェとこの部屋に暮らし 「フィガロの結婚」を作曲した。それが長い年月を経て目の前に並んでいるのだから、すごい! シュテファン寺院はモーツアルトがコンスタンツェと結婚式を挙げた教会で、 葬儀もこの教会の十字架礼拝堂で行われたと言われています。中に入るとたくさんのろうそくが火を灯し、 優しい光がゆらゆら揺れていました。教会の外に出ると広場ではブラスバンドが演奏し、 モーツアルトやシュトラウスの格好をした青年が音楽会のチケットを売っている。 音楽の都だなぁという感じがした。 ケルントナー通りにはいろんなショップが並んでいる。でもあまり時間のなかった私はゆっくり買い物もせず、 駅にもどって荷物をピックアップし、駅前から出ている空港行きのシャトルバスに乗り、ウィーンを後にした。 vol.1 にもどる vol.3 にすすむ
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