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| 医療サービス | ||
イタリアで医者にかかるたびに、日本の医療機関の便利さを懐かしく思い出してしまいます。
イタリアには日本の健康保険制度とはまったく違うシステムがあり、これをイヤがる人は少なくはないと思います。
市民はCodice Fiscaleという、市民としてのID番号を各々持っています。 このCodice Fiscaleと同様にみんなが持っていて、医療サービスを受けるために必要になるのがCodice Assistitoです。 Codice Assistitoが書いてある黄色い紙は、保険証のような役割をします。 (最近はICチップつきのカードが発行されているようです) これにはかかりつけの医師(Scelta del medico)の名前も書いてあり、 この「保険証」を持参して医療サービスを受けることができます。 たとえば風邪ひいたかな〜というように、緊急ではない症状のときは、 まずScelta del medicoである医師に会わなければなりません。 この医師に診察してもらい、ここで特に問題なく診察が済んだ場合は処方箋をもらったりして、 近くのfarmaciaで薬を購入します。このScelta del medicoは診察料が一切かかりません。 ちなみに私がお世話になっているDott.ssa(女医さん)は、 日によって診察時間が午前だけだったり午後だけだったりします。 長時間待たずにすむように、かなり早めに行かなければなりません。 いっぽう、この医師に診てもらうだけでは不十分だと判断されると、 紙切れに必要な処置などを書いた紹介状のようなものを渡されます。 これを持って、専門の医療機関に行かなければなりません。そうなるとちょっとやっかいです。 ここで選ばなければならないのが、公共の医療機関で診てもらうか、 あるいはプライベートの医療機関で診てもらうか・・・。 公共の医療機関で診てもらう場合、この紹介状とCodice Assistitoを提示して予約をとらなければなりません。 この「予約」というのが一番大きな問題と言えるかもしれません。 例えば、先日ちょっとした検査を受けたときに、念のためエコー検査もしておいたほうがいいということになり、 例のごとく紹介状をもらい、ある公共の医療機関の予約センターに電話で予約空き状況を 問い合わせしたのですが、一瞬自分の耳を疑いました。なんと、5ヶ月先までいっぱいだというんです。 思わずアントと笑っちゃいました。これはちょっと極端な例かもしれませんが、1ヶ月ぐらい待つことはよくあります。 そういう場合は、特定の医療機関に直接問い合わせるのではなく、それらを総括している 総合予約センターに問い合わせるといいようです。 必要条項を伝えると、所轄の医療機関の中で早く予約がとれそうなところを紹介・予約をしてくれます。 または「1日も早くとにかく診てもらいたい!」という場合は、プライベートの医療機関なら 比べものにならないぐらい速効予約がとれます。なぜかというと、高いんです。べらぼうに(笑) 私の場合、公共医療機関である検査をしたところ、陽性の疑いがあったためアントが心配して、 信頼できる医師を見つけて連れていってくれたのですが、なんと、公共機関で受けたときはタダだったのに、 同じ検査で300エウロ!いっ、イタイ出費だぁ〜。 そのかわりというわけではないけど、しっかり納得いくまで話をしてくれます。 公共医療機関では、医師によって差がありますが、簡単に必要最低限の診察・検査はしてくれても、 それ以上の親切な説明などはないことが多いです。 また、アントの同僚の女性が医者にかかる時、一緒に行ったことが一度だけあるのですが、 そこはスポーツ選手などもかかるという有名外科クリニック。 大きな建物に清潔感のあるおしゃれな内装、見るからにプライベート。 彼女は数日前から肩から首にかけて強い痛みを感じ、頭を動かすことができなくなくなり、 このクリニックに行くことになりました。が、診察はあっさり5分ほどで終わり、 診察室から出てきた彼女は不満げな表情。 医者がいうことには、寒さからくる肩こりが原因なので、マッサージをすればすぐ治るとのこと。 それでも診察料は250エウロ!ひで〜〜〜! 私は一回の診察にポンっと何万円も払うほど気前がいい人間ではないので、 できるだけ公共医療機関で信頼のできる医師に診てもらうようにしているのですが、 予約をするのに電話ではなく直接受付に行かなければならない病院もあるので、 そうなると病院の予約受付窓口で番号札をとって延々待つこともしょっちゅうです。 さらに、予約した日には、診察を受ける前に会計を済ませなければなりません。 朝早い時間に予約をとったりしてしまうと、会計の窓口が開くと同時に番号をとって、 予約時間までになんとか会計を済ませなければならないというなんともストレスの溜まるシステム。 たくさん人が待っているのに、いくつもある窓口のうち1カ所しか開いていなかったりすると、 予約時間に間に合うかどうかハラハラしながら時計とにらめっこ、なんてことはよくあるようです。 支払済のレシートを診察室のナースに提出しなければ診てもらえないのですが、 実際、予約時間までに会計ができない人が結構いるので、そういう人の診察がどんどん後にずれ込んでいくため、 予約しても結局30分ぐらい待たされたりする。 決してスマートな方法ではないと思うんですがねぇ〜。 (支払いは当日でなくてもかまわないので、できれば前日までに払うべき!) ま、確かに、会計を診察の後にすると払わないで帰ってしまう人がいるんじゃないかというのは一理ありますが、 日本ではそんなことありませんからねぇ。 ちなみに、公共医療機関で診察を受ける場合は、「チケット」といって、平均20エウロぐらいの規定の料金を払うだけなので、 プライベートのようにおそろしい金額を払うことはまずありません。 そうそう。緊急の場合は、救急医療機関に直接行って診てもらいます。 私も一度だけ日曜日に救急受付で診てもらったことがありますが、 それほど深刻な症状だったわけではありませんが、医師の判断で救急扱いとなったので診察料はかかりませんでした。 でも、この「医師の判断」というのも微妙なもので、本人が緊急だと思っても医師が救急だと言ってくれなければ、 プライベート並の診察料を払わされるということもありうるみたいです。 そういうわけで、私もできるだけ医者に診てもらう必要がなくなるように以前より健康には気をつけるようになりました。 医者いらずが一番!
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