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  イタリア人の胃袋
イタリア人ほどよく食べる人種はいないんじゃないかな。
もともと日本人は小食だろうから、それと比較すること自体かなり無理があるんでしょうけど、 どこにそんな胃袋があるの?!ってほど、食べる食べる。 ここミラノに来た当初、アントはよく親戚や友達のところへ私を連れていって紹介してくれました。 そこで昼食か夕食をごちそうになることが多かったのですが、この食事の多さに、 ほんとにほんとに苦しめられたものでした(みんなコースでもてなしてくれたので・・・)

料理はAntipasto(前菜)からはじまり、ここではチーズやハム、オリーブなどを少しつまむ程度です。 次にPrimo Piattoといって、最初のメニューがつづくのですが、 ここでパスタやリゾットなどが出ることになります。量は普通です。 そのあとまだまだ食事はつづくというのに、普通の量で、おかわりする人もいます。信じらんない。 で、次がSecondo Piatto。だいたい肉か魚がでます。今のところ確率的には肉が多いです。 これも結構なボリュームです。そのあとにContornoで、野菜類(サラダなど)が出ます。 ここにたどりつくころにはもうお腹パンパンになってます。苦しいっす。
イタリアではサラダにドレッシングはかけません。かけるとしたらオリーブオイルとビネガー、塩ぐらい。 日本でちょっとしたコースの食事をするとサラダが最初に出てくるパターンがありますが、 イタリアで最後にサラダを食べるというのは口の中をすっきりさせるためなんだと、アントは言ってました。
ここでやっとコーヒーでシメ。コーヒーの前にデザートとかフルーツがあるときは 「別腹」なんて言ってられないほど苦しい思いをして、意地でも食べます。さらに食後酒を飲む人も。
そんなわけで、毎回おもてなしを快く受けようとがんばって食べようとは思うのですが、私にはつらすぎる・・・。

あるとき、アントの親戚の家へ行ってランチをごちそうになったのですが、これまたすごかった。
それまでにイタリアの食事の多さを身をもって学習していた私は、前菜からかなり ボリュームをおさえていたのですが、Primo Piattoのラザニアが重いのなんの。 なんでだろう、ソースの種類?バターをたくさん使ってるのかな?とにかく、ヘビーなんですわ。 「もたれる」という言葉がここまでピッタリくるのは初めてというぐらい。 それでもなんとかクリアして次の肉料理をこれまたがんばってクリアし、 やった!あとはサラダでゴールだね!と、山を越えた達成感にひたっていると、 おばさんがキッチンからサラダではないものを手に戻ってきたのです。な、なんと、まだ他の肉が!!! それは見るからにおばさんが手間をかけて作ったようなミートローフ。
く、食えるかーーー!
さすがに恐怖さえ感じた私は「小さいのを下さい」とお願いしたのですが、 おばさんはそれを聞いて「なんでぇ〜〜〜?!」と表情を曇らせ、そして私の願いを却下して、 決して小さいとは言えないだろう肉のかたまりを私の皿へ盛りつけたのでした。 不覚だった・・・肉が2種類あるなんて、初めてのケースだったんだもん。うぅっ・・・。 アントが助けてくれたのでなんとかなったけど、ほんとに泣くかと思った。 その後もおばさんは、デザート(典型的なイタリアの甘ったるいケーキ)をすすめてくるわ、 スプマンテをすすめてくるわ。顔は笑って心で泣いて、帰りの車中ではアントに 「拷問だ、胃袋を虐待された」と泣きついたのでありました。

そんな食生活に馴染んでくるというのは恐いもので、イタリアに来て半年ほどで私の胃袋は コントロールを失いました。2年前の夏、いろいろあって体重8kg減まで激やせした頃も 確かに私の胃袋はおかしくなってました。ご飯お茶碗半分と味噌汁におかずを3口ほどしか食べられなかった。 それが今はどうよ。ピザ?軽く1枚まるごといただきます。パスタ一人分100g?もうちょっとあっても行けそう。 お腹いっぱい食べてもジェラートは欠かせないわ。
・・・い、いけない。もう体重計こわくて乗れない(泣)


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