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| 国際結婚〜イタリア | ||
ここをご覧の方の多くはすでにご存じかと思いますが、私はイタリア人と結婚し、現在ミラノに暮らしております。
日本を発ってイタリアでの生活が始まったのが2004年1月、
結婚式は5月にアントの実家のあるPescaraという街の市庁舎で挙げました。
イタリアでの結婚の手続きは、日本でのそれとは比較にならないほどとにかく面倒です。 日本で日本人と結婚することを考えてみてください。婚姻届をもってお役所へ行き「お願いします」 「はい、お預かりします」これで法的には結婚したことになりますよね。 ところがここイタリアは、まぁ〜しちめんどくさい段取りが多いったらもぅ! (手続きに必要なものについての詳細は、このページのずーっと下のほうにある「ミラノでの国際結婚手続き」 をご覧ください) まず、日本領事館へ行って「結婚要件具備証明書」(Nulla Osta)を申請。 このNulla Ostaは、私が独身であり結婚できる立場であることを証明する書類で、独身証明書とも呼ばれています。 この日は金曜日だったので、書類は翌週の火曜日に受け取れるとのこと。 これがないと次のステップへすすめないので、とりあえず週末はのんびり過ごすことに。 そうそう、領事館ではついでに在留届けも提出しました。 Nulla Ostaを入手したら、今度はPrefettura(県庁)へ行かなければなりません。 Prefetturaでは、Legalizzazione(発行された証明書の大使館・領事館印が正規のものであるということを確認し、 証明してもらう手続き)が必要になります。 ここではかなり待たされる可能性があったので、火曜日の朝いちでNulla Ostaを受け取ってそのまま Prefetturaへ行く予定でした。ところが、領事館の窓口でいきなり第一歩をくじかれることに。 「まだできてません」だと。 金曜日に申請する際「火曜日のいつでも受け取れるんですか?」と聞いたら 「火曜日にはできてますから何時でも」という回答だったのに。 「何時だったらできるんですか?」「お昼までには」オイオイ・・・。 「このあと書類をもって行かなければならないところがあるんですけど」とくいさがると、 「じゃあ1時間後までになんとか用意します」とのこと。 しょうがないから、車で待っていたアントに報告して近くのバールでカフェでもするか、ということになりました。 1時間後、いや正確には50分後ふたたび領事館へ行くと、書類はちゃんとできてる。 ちっ、やればできるんじゃない。 次に向かったのはPrefettura。入り口を抜けて中庭に出ると、おぉ、長蛇の列! それでも午前中には受け付けてもらえそうなので、とりあえず最後尾に並ぶ。 「寒いよーーー」とガチガチ震えながら並んでいると、雪がはらはらと降ってきた。 なんでまたこんな吹きっさらしのところで延々待たなきゃならないんだよぉ〜!と我慢すること約1時間。 やっと建物の中へ。ここは東京ディズニーランドかっての。 手続きをする小さな部屋の中は申請する外国人がぎゅうぎゅう。窓口の係の女性は見るからにイライラ。 しばらくして私の番になり、書類を提出していると、後ろに並んでいる男性が自分の書類を わきから差しだそうとしてきました。 するとこの女性、いきなりぶちきれて「さがりなさい!今この人の処理してんのよ! 邪魔しないでよ!順番まてないの!」と、大声で怒鳴り始めたのです。 これを聞いて待っていた人たちも「こんな雪の中さんざん待たされてるんだぞ」 「こいつ、もっと後ろにいたのに割り込んできやがって!」とイヤーな雰囲気に・・・。 こういうときに黙ってないのがアント。なにやらエラそうに捨てゼリフを残してさっさと退散した。 なんのこっちゃ。 とにかく手続きを終えて、ここでも即日受理することはできず、木曜日にもう一度来なければならなくなった。 交通費がもったいないぢゃんかよー。 再度Prefetturaへ。やはり中庭には行列が。ただし、今回は申請する列ではなく受理する列に並ぶので 思ったより早く終わりそう?中は前回とはちがい、窓口と申請者の間に少しだけ距離が保たれていました。 列を整備する係の男性がいて、窓口が空くたびに次の人を促す。これはやっぱりあの女性の我慢の限界に対応したのかな。 さすがに文句を言うひともなく、列も比較的スムーズに進んでいく。助かった。 書類を受け取り、いよいよこれで本格的に結婚の手続きをすすめることに。 この日、少し時間に余裕があったので、ミラノ市役所(Comune di Milano)へ行って結婚の手続きについて 相談・確認してきました。ここで話をした初老の男性は、偶然にもアントと同じくペスカーラ出身でした。 私たちが結婚式を挙げるのはPescaraなのですが、アントがミラノ市民なので、 結婚の公示はミラノのComuneで行うことができました。 用意した書類をもってComuneへ行き、結婚の公示(Pubblicazione di matrimonio)をします。 この手続きをすると「この両名が結婚したいという申し出をしました」という紙切れ (両者の氏名、生年月日、国籍、出生地などを含む)が、Comuneの掲示板に約2週間掲示されます。 この期間内に市民から異議を申し立てるものがなければ結婚することができるというシステム。 おもしろいでしょう。でももしこの段階で、結婚に反対する人(どちらかの隠れた恋人とか)が「異議あり!」なんて 申し出てきたら、ほんとに結婚できないんですかね。っていうか、そんな修羅場があったらこわい(笑) この日、イタリア語のわからない私のために通訳をたてるようにと事前に言われていたので、 知人のMさん(日本人、イタリア在住)に来てもらうことにしました。 彼女はイタリアに来てかれこれ10年以上で、通訳としての仕事もしているということだったので、 少しだけどギャラを払う約束をしていました。なのに、なのに、彼女は・・・大遅刻してくれたんです(泣) 11時10分からPubblicazioneが予約されているのでComuneからすぐ近くのDuomoの前に 11時10分前ぐらいには来てほしいと言っておきました。私は個人的には待つのも待たされるのも嫌いな人間で、 しかも今回は人生にたった一度の大事な手続きの日。 「私たちは10時半ぐらいにはDuomoのあたりをブラブラしてるから〜」と、念のためひとこと付け加えておきました。 が、11時10分前になっても彼女は現れない。うそでしょ?!いやーな予感をおさえつつ彼女の携帯に電話すると 「えっ?いま家を出るところだけど、どうしたの?約束、12時だよね?」「・・・11時なんだけど」 もう、気絶するかと思いましたわ。Comuneに着くのは早くても30分後ということなので、 とりあえずアントと二人で先にComuneへ行って、彼女が来るまで待ってもらうように 頼もうということになった。小走りでComuneに向かう途中、私はしきりにアントに愚痴りっぱなし。 「なんでそういう勘違いするかなぁ!これって立派な仕事でしょ?信じらんないよ〜!」 するとアントがこう言った「10年もここにいるから、もうイタリア人化してるんだよ」 郷に入っては郷に従えってか?! Comuneの中の公示の待合室には3〜4組のカップルが順番を待っていました。 部屋にはあのPescareseのおじさんがいたので、アントが事情を説明して、 なんとかギリギリまで待ってくれるということに。お役所は12時には昼休みになるので、 それまでには手続きを済ませなければならない。ハラハラして待っていると、 Mさんが現れた。11時45分。セーフ! 公示の手続きはシンプルだった。これから二人の結婚についてを掲示するので、 2週間の公示期間がすぎたら再度出所して書類を受け取るように、という具体的な手続きの説明。 これぐらいならイタリア語でも私にも理解できた。なぜならこのしちめんどくさい手続きについては 事前にイヤってほど調べてあって、専門用語はインプットされていたからなんです。 10分ほどで手続きが終わり部屋を出ると、例のPescareseおじさんが話かけてきて、 アントとしばらく国際結婚の話で何やらもりあがっていました。 このおじさん曰く「イタリア男は妻よりも上の立場で有りたいと思っている。 でも最近のイタリア女性は強いので、男たちは外国人女性とくに日本人を結婚相手に選ぶことが多くなった。 だから最近は伊男×日女のカップルが多いのだよ」アントはこの男性は気さくで面白いと言ったけれど、 この意見には賛成できないと眉をしかめていました。 Comuneを出るとき、私はおもむろに20ユーロ札を出しMさんに差し出しました。約束していた通訳のギャラであーる。 私はひそかに心の中で「遅刻して迷惑かけたから、と遠慮するんじゃないか」と予想していました。 もちろん、それでもちゃんと払うつもりだったのだけど、日本人ってそういう態度に出るよなぁ〜と 何となく思っていたのです。 ところが彼女はなんのためらいもなく「ありがとう」と言ってバッグからお財布を出すと、 すんなりその中へ20ユーロをおさめてしまいました。 そのあと、仕事があるアントとはメトロの入り口で別れ、私とMさんは近くでランチをしてから帰ることにしました。 夕方アントが仕事から帰ると、私たちはその日のことをふりかえって話をしました。 私はMさんのことをアントに聞いてみました。 「もし私が彼女の立場だったらね、1時間ちかく遅刻して、しかも大事な手続きができないかもしれないという 状況になったのだから、ギャラは受け取らない。百歩譲って『もらっちゃっていいんですか?』とか、 『迷惑かけてすみませんでした』ってあらためてお詫びするとか・・・私ちょっとびっくりしちゃったよ」 するとアントは「うーん。確かに、僕もそうするかもなぁ〜」と言いながらも 「っていうか、ほんとに通訳が必要な手続きだったか?」と、どちらかというとComuneに対してブツブツ文句を言っていた。 この公示、ホントに掲示板に名前が張り出されるらしく、せっかくだから記念に写真でもとっておけばよかった・・・と後悔。 当時はこの手続きの面倒さに翻弄されて、ほんとに掲示されてるかどうかよくわからなかったので。 公示期間がおわったら再度Comuneへ行って、書類を受け取ります。 Pescareseおじさんは私のことをおぼえていてくれたらしく、ニコニコして書類を渡してくれました。この日はこれで終了。 つぎは挙式の予約です。私たちの場合Pescaraで式を挙げるため、実際にペスカーラ市役所へ行かなければなりません。 アントは休暇をとり、ふたりで7時間ドライブの長旅を経てPescaraへ。 この挙式の予約のときに、財産名義についてのとりきめもします。 婚姻後に取得した財産を夫婦共同の名義のものとするか、個人名義のものとするかという選択をするのですが、 とくに希望がなければ共同名義になるらしいです。 たとえば、新居や車など二人が生活の一部として使用するものを購入した場合、 実際に代金を支払ったのがどちらか一方だとしても、所有名義は二人ということになるのです。 (これって日本の法律も同じですかね?) また、式の当日は結婚の証人に立ち会ってもらわなければなりません。 アントの親友でアメリカ人の女性Theresaにアントの側の証人になってもらい、 私には日本からはるばる来てくれるAちゃんにお願いすることにしました。 それに加えて、やはりイタリア語がわからない私のために通訳が必要なので、 Theresaの旦那さんのPietroにお願いすることになりました。彼は英語もばっちりできるイタリア人なので (奥さんがアメリカ人だし)、伊・英の通訳をしてもらうことになります。 この3名の身分証明書コピーを提出するようにと言われたので、後日あらためて持参することになりました。 これでやっと手続きが一段落!あとは式のあとひらかれる披露宴についての準備。 これまたあーだこーだと面倒でしたが、これはあらためてまた今度・・・。 さぁ、ここまで辛抱づよく読み終えたそこのアナタ、どうです。もしイタリア人と縁あって結婚するとしたら、 これだけやんなきゃなんないですよ。あたりまえだけど、一生に一度で充分ですわ。 <ミラノでの国際結婚手続き> (1)日本大使館にて「結婚要件具備証明書」を入手 必要なもの ・過去3ヶ月以内に発行された戸籍謄本 ・相手の身分証明書 ・9.50ユーロ (2)Prefettura(県庁)でLegalizzazione 必要なもの ・(1)で入手した証明書 ・身分証明書(パスポート) ・印紙(marca da bollo)10.33ユーロ ※ (3)市役所(Comune)で結婚の公示(Pubblicazione di matrimonio) 必要なもの ・(2)でLegalizzazioneが済んでいるNulla Osta ・両名の身分証明書(パスポート、Carta d'identita) ・印紙 20.66ユーロ ※ (4)挙式の予約 必要なもの ・(3)のあと発行されるPubblicazioneの証明書 ・立会人になる人の身分証明書コピー(これは後日でも提出可) ・ねんのため、身分証明書 ※印紙はタバッキで入手できます。
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