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  外国人とのつきあい
あたりまえのことですが、留学すると多くの外国人と接することになります。 その国の人だけでなく、留学生として各国からやってくる学生たちとの交流はなかなか面白いものであり、 また、難しいなぁと思うことでもあります。

私のいた学校には、スイス人、韓国人、日本人が多かったように思います。
他にもフランス、イタリア、スペイン、トルコ、中国、ブラジルなどなど、 いろいろな国の人たちと知り合うことができました。 しばらくつきあってみると、それぞれのお国柄が感じられます。
ここで懺悔しますが、この留学で渡英するまで、私の中では韓国人に対してかなり偏見のようなものがありました。
その年のサッカー・ワールドカップのせいかもしれませんが(笑)頭に血がのぼりやすくて うるさい人たちだという先入観があったわけです。
でも、実際にロンドンで出会った韓国人の友達は、違いました。 約1名をのぞいてはとっても紳士で(韓国人の友達のほとんどが男の子)ユーモアがあって、 いいヤツばかりだったんです。ショックでした。 中でも特に親しくしてくれたJくんは、あるときこんなことを言いました。 「きみは韓国のことをどう思う?」マジメな質問に戸惑っていると、 「韓国ってさ、日本のマネばかりしているだろう。技術開発にしても、 音楽なんかの芸術分野にしても、日本の後ばかり追っててダメだよね」 ロンドンで知り合った韓国人の男の子と、こんな話をすることになるなんて以前の私では想像もできなかったことです。
この半年の間に、私の韓国の若者に対する考えは一変しました。
ところが一方では、そんな韓国人にもおかしなヤツはいました。 その男 S、最初の印象はなかなかいいので、それにひっかかるとイタイ目に。 ここでは書けないような彼の奇妙な行動が、何人もの被害者(笑)を生み、 いつからか彼の名前は伝説の男として語り継がれるようになりましたとさ(爆)

また、10月から私たちのクラスに編入してきた10代オーストリア人のS。 彼女がまたきっっっついのなんの!
たとえば、授業中にいきなり「こんなの簡単すぎてやってらんないわ」と言って やる気のない態度をしてみたり、納得できないことがあるといきなり 「どうしてよ!そんなのおかしいじゃない!」とムキになって怒ったり。 あと、休憩時間に換気のために窓を開けると「閉めてくんない?」とエラそうに命令してくるのも彼女だった。 寒いんならもっと着てこんかい!
私も一応オトナになろうと努力して「ウィーンに行ったことがあるけど、キレイでいい街よね」というと 「いつも日本人観光客がごったがえしてて、私たちが普通に道を歩こうとすると邪魔なのよね」 ・・・悪かったなぁ。
一番印象的だったのは、革のスカートを履いている日本人のクラスメートMにむかって 「そのスカートのために何頭の動物が殺されたのかしらね」と言ってきたことでした。 Mは激怒。もちろんあとから聞いた私も激怒。
するとその数日後、Mが着てきたフェイクファーの襟のついたコートをみてスイス人の友達Fが ニヤニヤ笑いながらこう言いました。
「その襟のために何頭のテディベアーを殺したの?」爆笑ものでしたね。 彼女(F)もひそかにSの言葉使いに違和感を感じていたようですが、 こんなふうに場をなごませてくれるのはFのいいところであり、私の大好きなキャラでした。 Fはホントにいつも楽しくて優しい友達。一緒にポートベローマーケットに行ったりしました。

話がもどりますが、オーストリア人Sの悪印象のおかげで、ドイツ語圏の人たちはみんなこんなふうに 固くて難しいやつばかりなのかしら?!と思ってしまいましたが、 同じ時期に編入してきたスイス青年Pくんもドイツ語圏。その名も驚くことなかれ、シューマッハ!
若いのに礼儀があって(誰かさんとは大違い)なかなかの好青年でした。 他にもオーストリア人の男の子がいて、クラスこそ違うものの印象のいいさわやかな男の子だったのをおぼえています。
結局は、育った環境などによって違うのでしょうかね。

ある時期、アルゼンチンから15〜16歳のグループ約30名が来ていました。 2〜3週間の滞在で、午前は授業、午後は観光という旅行会社が企画したような団体さん。 アルゼンチンでは小学校から英語を学ぶため、彼等はすでに英語上級クラス。 それでどうしてイギリスまで留学に来る必要があるのかというと、結局は遊び。 学ぶ必要なんてなくて、とにかくイギリスへ行って語学学校へ通って、 観光もたくさんしてきました、という思い出づくりみたいなものなのです。 なので、彼等の態度も遊び感覚で子供そのもの。これにも結構かきまわされました。 彼等が帰国する頃には弟や妹たちのようにも思えて、かわいいとさえ思えましたが。

さて。そんな外国人たちと上手につきあっていくと、視野がぐんと広がります。
外国人ならではのものの考え方や、違う視点から見た意見などを聞いてみると、へぇ〜と思うことがたくさんあります。
例えば、彼等はイヤなことがあるとはっきりとそれを意思表示して、自分の権利をしっかりと主張します。
たとえば、寮の部屋に問題があった場合、日本人はとりあえずクレームして 相手が対処してくれるまで待ってみるでしょう。ところが彼等の場合、 「今すぐ直せ、できないなら部屋を代えろ、金を払っているんだから当然だ」と、かなり強気に出ます。 場合にもよりますが、日本人にもこういう強さがときには必要かもしれません。 実際私も寮でトラブルがあったときに結構ガマンしてしまったので、 もっと早く強く抗議すればよかったと後悔しています。ほんと、高い部屋代払ってたんだもの。
外国人から見た日本人は、ガマン強くて謙虚でおとなしいというイメージがあるらしいので、 トラブルがあっても多少のことは放っておいても大丈夫だと思われるようです。 そんなことじゃ日本人ばかり損しちゃいますよね。

外国人のいいところは見習って、イヤだと思うところは彼等にとってそういうものなんだと軽ーく流してしまえばいい。 そのうえで私たちは日本人ならではのいいところを守りつつ、お互い違う文化を認め合って いい人間関係ができれば、たくさんの友達ができて、有意義な留学生活がおくれるのではないでしょうか。

ロンドンで知り合った友達は、顔を見たり声を聞くことがほとんどできなくなっても、 心の中ではつながっているようないい友達ばかりだと思います。

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