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  留学するということ
かたい話なので、留学ということ自体に興味がない人には面白くないです。
ただ、実際に自分がその立場になって気づくことも多かったので、 これから留学を考えている人や、留学したいという子供をもつ親御さん、 また、私のように「年齢的にもう遅いかな」と思いながらも留学したいと考えている方に 少しでも参考になれればと思い、このページを設けました。

英語へのこだわり

渡英したとき、私はもうあまり若いとは言えない世代にありました。
すでに長く社会に出て働いており、何をいまさら勉強する必要があるのかと思う人もいたかもしれません。 私にとって「英語」というものは奥が深く、たえず向上心を持ち続けていました。 もともと中学で英語を学び始めたときに評判のいい塾に通ったことがきっかけで、 英語に対する興味はいつも大きかったと思います。
短期大学で英語系の勉強をし、社会人になってからは海外旅行でちょろっと会話に使う程度でした。
ところが、1999年だったでしょうか、あるアメリカ人の友達ができたとき、彼と会話をしているうちに 自分の英語力がまぁ、それはそれは未熟だということにあらためて気づいたわけです。
ちょっとショックでした。で、私はどうしたかというと、某うさぎで有名な英会話スクールに通いはじめたのです。 あぁ、何度考えてもお金の無駄だった!このうさぎ学校、ひどいっす。解約するときもかなりイヤな思いをしました。
でも、それでも英語を学ぶことを止めたくなかった私。そしていつか私の中に「お金ためて留学するぞー」 という野望が生まれたのです。
そして、教育訓練給付金制度というものに目をつけた私が次に選んだのは British Councilでした。
ここは仕事をしながらもまじめに(うさぎ学校のようなお気楽レッスンでなく) 勉強したいというオトナな人たちが多く通っていて、講師の質もだんぜんよかった。 このブリカンで合計9ヶ月のコースをとったことになりますが、ここで得たものは渡英してからもずいぶん役立ちました。 学校選びをしてる人にはおすすめします。

留学までの経緯

留学したいという気持ちはあるものの、実際に仕事をやめて人生を変えるというのは勇気のいるものです。 私の中では徐々に気持ちが固まり、現実にどう実行するかを具体的に目標にしたのが2002年9月渡英というプラン。 そのために、長くつづけた音楽業界というあやしいギョーカイからも夏には足を洗おう、と思っていた矢先。 ゴールデンウィーク直前のクソ忙しいある日、なんと、解雇されちゃったんですわ。わはは。ひでー会社。
その1年ほど前、会社が大きな裁判をかかえていた時、私は重要証言した上に 個人的な情報まで提供してサポートしてやったのに、これかいな。正確にはredundant、業績不振による人員整理。 そんなのはたてまえで、本音は、社長の思い通りに動かないヤツや用済みの人はバイバ〜イってことです。 「いい音楽を作りたい」とか「いい仕事したい」とか「ミュージシャンを尊重したい」なーんて言っていると釘をさされ、 趣味の悪い社長につきあわされるのがこの会社。まぁ、この会社で5年半、 こんな仕打ちは私以外にも数え切れないほど見てきたことなので、あぁついに私の番がきちゃったのね、という感じでした。 私としては、退社するタイミングがちょっと早まってしまったので、新たに金銭的な問題が発生したわけですが、 この解雇によってプライドとこだわりを持ってつづけてきた仕事への未練はすっぱりと消え、 渡英への期待がますます大きくなったのでありました。

若い留学生

実際に留学生活がはじまると、周りの学生達と自分とのギャップを感じました。 年齢的なものもありますが、根本から違うのは「真剣さ」です。
ロンドンは楽しみがたくさんある街です。若者にとっては充分すぎるほど楽しめるところ。 若い学生たちは、親の目が届かないことをいいことに遊びに夢中になり、 勉強なんてものは二の次になることがほとんどです。
毎夜クラブ通いをして男漁りをする若い女の子や、ファッションのようにマリファナを常用する男の子たち。 これは日本人だって例外ではありません。親の目の届かないところで、誘惑に負けずに勉学に励むというのは、 若い世代には簡単なことではありません。 もちろん、勉強ばかりで何も楽しめないような生活がいいというのではありません。
そもそも、なんのためにここまで来たのか。
ほんとに勉強したくて来てるの?
それとも「イギリスに留学してました」と自分の経歴にハクをつけたいだけ?

せっかく留学することができる環境にいるのなら、語学留学だけじゃなく身につけた語学をつかって、 その国で何かを学ぶというのが一番だと私は思います。 つまり、語学留学というのはその後につづく何かのための最初の1ステップであって、 そこで満足して完結してしまったら非常にもったいないと思うんですよね。 私の場合ももしお金と若さがもうちょっとあったら、きっとそうしたいと考えたはずです。
語学留学なら(渡英時のレベルにもよりますが)半年もあればそれなりに身に付くでしょう。 中級から上級へあがるのも難しいことではないはず。逆に、語学のためだけに何年もだらだらと続けるのは無駄。

10代や20代前半で留学する人たちに是非とも言いたい。
今その若さがあるからこそできることが、どんなに貴重か。 日本にとどまらず外国へとびだして、多くのものを学ぶことができるというのはとても幸せなことです。 家族の協力・理解に感謝して、それにこたえるために何をすればいいのかを、どうか見失わないでほしい。

30代以上になってしまったから留学なんてもう遅い?と思っている人へ。
イタリアのことわざにこんなのがあります。
「遅くても、何もしないよりずっといい」
ブリカンに通っている頃、私より年上でもしっかりとした留学の目的があり、 イギリスやオーストラリアなどに旅立っていった人が何人もいました。 そのうちの一人とはロンドンで再会して食事したりしました。 ロンドンの学校でも、私と同世代で留学している仲間がたくさんいました。 そんなふうに同じ世代で同じように希望をもっている人と出会えたというのも私にとっては財産であり、 あきらめずにやりたいことを貫いたおかげだと、誇りに思っています。

留学して得られるものはたくさんあります。どれだけ成長することができるかは、自分次第です。

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